2014-04-20

見たことのある知らない道

イベントからの帰りの電車、扉の脇にぼけっと立っていたら次の駅に着いて、扉が開いて、ギターを抱えて乗ってきた人が友達によく似ていて、あの髪型、細い目、あのギターを持ってる姿はきっと彼だ、そう思い込もうとしたけれど、でもマスクをしていたから確信がもてなくて、それでも前に飲んだ時にあのカバンに似てるのもってた気がする、この電車の終点は彼の最寄り駅だったし、そう思い込もうとしたけど、彼は疲れてぐたっとして空いてる席に座ってしまって、その彼の前にはさっき六本木で一緒に電車に乗った男女が立っていて、あの話し方はまだ付き合ってるカップルじゃないと思うけれど、男性の手は女性の腰に当てられていて、彼らの会話の言葉の端々からは二人の空気の入り乱れたものがにじみ出ていて、そんな二人の先にいる彼に話しかけようかなどうしようかなって悩んでる間に私が降りる駅が来てしまって、結局声はかけられなくて、携帯の電池は切れてしまっていたからすぐにメッセージも送れなくて、もやもやしながら改札を出たら、こんなに寒いのに制汗シートのパッケージを口で加えた男性が駆け足でホームに向かっていて、その先を歩いていた男性のぐるぐるに巻かれたドレッドヘアーが、今日展示で見た友達の作品にあったミミズに見えてしょうがなくて、

たった数分のできごと
何の意味もないような光景
そんな中にもちょっとした勘違いと思い込みでたくさんのストーリーが埋まってる

2014-01-23

また同じ朝がくる

ずっと、いつか来ると思ってた日が、昨日やってきた。

私が美術の道にくるきっかけになった人で、ずっとネックになっていた人物が結婚したことを知った。

いつかこの日がくることはわかっていて、でもまさかこんなに早いとは思っていなかった。

当時は、彼が結婚したら何か変わるのか、子供ができたら何か変わるのか、なんて思いをめぐらせたりもしていたから、言葉ではうまく表せない、本当に何とも言えない気持ちだった。

昨日は、荒川修作についての講義をうけて、
何ヶ月ぶりかわからないくらい久々にアイライナーを買って、
今の私にはいつだって側にいてくれる大事な人がいて、昨日はその人も一緒にいてくれて、

何かの予兆だったのかもしれない。

そして、神様は優しいなとおもった。


正直、こんなに平和にこの日を迎えるとは思わなかったから、
それも同時に驚いたんだと思う。


最近、以前付き合いがあったような知り合いがどんどん結婚している。
子供ができた人もいる。

私も少しずつ年をとっているんだな、と思う。

私は過去の記憶に囚われる癖があって、でも、周りはそうやってひとつひとつ大きな決断を積み重ねて、姿を変えていく。

それが無性に悲しくなることもあるんだけれど、いつまでも悲しい、楽しい、そんな感情だけで生きているわけにはいかないから。

私もそろそろ大人にならなくちゃいけないのかもしれない。

今日は新しい一歩。
自分がこれからどんな生き方をしていくのか、少し楽しみになった。