2012-10-24

季節のあいだ

夏の間は、冬の感覚をまるっきり忘れる。
どこかに置いてきたみたいに。

寒気がして慌てて毛布にくるまる感覚とか、
乾燥がひどくて加湿器が急に欲しくなる感覚とか、
満月の夜澄んだ空気の中であまりにもきれいな月に見入ってしまう感覚とか、
想像してみるけど、どうしても、現実の、本当のこととして思い浮かべられなかったりする。

冬の間は、夏の感覚をまるっきり忘れる。
暑くて頭がぼうっとしてしまうこととか、
シャワーを浴びたあとに汗をかいてしまう辛さとか、
なぜかスポーツドリンクを飲みたくなる感じが思い浮かべられない。

春や秋は、心地よい空気の匂いと温度に安心して頼りきっているから、
この世に季節の変化っていうものがあることさえもどこかで忘れていて、このまま過ごしやすい時間が続くことを思い浮かべている。

こうして季節のあいだをいったりきたりするうちに、私の記憶も消えてはまた新しい季節を迎え、思い出し、また消え、そうしたことを繰り返している。

季節の感覚だけじゃなくて、いろんなことの記憶が同じようにそのサイクルをたどろうとしているんだとしたら。

季節はめぐっても、いつもその時間は一度限り、
だから、一度消えたまま思い出せないでいる、去ってしまった記憶もたくさんあるんだなってことを思い出す。


もうすぐ冬。

2012-10-19

後悔

なんでも、
中途半端にやったもの、
最後の最後まで頑張らなかったものには、悔いが残る。

当たり前のことだけど、実際やると本当に染みるもの。

今だからやれることもいっぱいあるけど、やってしまったことをなしにはできないのもまた事実。

考えて、毎日を生きないと、あっという間に終わりを迎える。

そんなことを改めて感じた、一日。