2013-05-27
2013-05-26
生きられる空間、とはなにか?
これは、フッサールやベルクソンの時間論に影響を受けた精神医学者のE・ミンコフスキーが、『生きられる時間』と対にして提示した言葉。
生きられる時間が存在するように、生きられる空間も存在する。空間はわれわれにとって決して幾何学的な諸関係に還元されるものではない。幾何学的な関係は、われわれが単に好奇心の強い観客や学者の立場に立って、あたかもわれわれは空間の外にいるかのようにして、組立てるところの関係である。しかしながら、われわれは空間の中で生きそして行動しているのである。(Minkowski, 1933, p.367, 強調原文)
この『生きられる空間』という言葉を自分の中に飲み込んだとき、
そこには必ず自分自身の身体の体積がある。
私が私である限り、この持っている身体が基準になって、空間や環境、動きを決めていく。たとえば、私が歩いていく一本の道でも、自身の足で進む一歩一歩によって、生きられる空間はつくられていく。
そして、身体がなければ、そこに生きられる空間は存在しない。
私たちがどのような幻覚を見るかは関係なく、数学的なベクトルで示された空間、ただ均一で一定の無機な広がりしか存在しない。
そして自分の身体を軸にして空間を確かめていくとき、
"一人分の空間"という感覚も同時に生まれる。
私たちの生活を見渡せば、そこには既に与えられた一人分の空間があふれている。
それでも、あくまで個々の身体を軸にするならば、一人分の空間というものは、どれも均一で一定であってはおかしいし、私は、『生きられる空間』における『一人分の空間』というものをとらえ直してみたいと思う。
食べて、動いて、排泄して、
その生理現象のサイクルによって存在する身体が存在することで、
はじめて実際の空間は生まれていく。
そして、そこにある空間によってまた、
私自身の身体にも限界と自由が与えられると感じている。
2013-03-31
ふたり
ひとりであれこれやるのが、大変だなってときもある。
うまくできなかったりもするし、一歩足を踏み込むのには勇気がいる。
それでもやらなければいけないときもあるんだけど、
でも人間だと、やっぱりひとりは心細いときもある。
そういうときに、2っていう数字は強い。
ひとりですべてやってしまえるのがかっこいいときもあるんだけど、
ひとりでできないことも、ふたりならできる。それってもっと強いかもしれない。
目に見えないところで、1人がよろっとしても、もう1人が助けてくれる。
そういうのが人には必要なときがあるし、大事だなと思ったりするんです。
とはいえ、そうもうまくいかなかったりもするんだけどね。
とってもシンプルなことのようだけど、現実には難しいこともあるからね。
でも、やっぱり思うのは、そんな形ってそんな暮らしって、とてもおだやかで豊かなんだろうなということ。
暮らしの豊かさって、なにでできてるんだろう。
クラムボンの"おだやかな暮らし"を聞いて、今日は眠ります。
2013-03-28
さよなら髪の毛
ずっと伸ばしてきた髪の毛と、さよならした。ずっと重くなる一方だった頭の後ろっ側からぐいっと前に重心が変わってしまったような、不思議な感覚。
山川冬樹さんも言っていたけど、
髪の毛には何かが宿ってしまうのだと思う。必要なことも必要じゃないことも、いろんなものが引っかかってぶらさがってしまって、髪の毛を伸ばせば伸ばすほど、そこには何かが宿ってどんどん重みを増していく。
だから、そこを断ち切るのはなかなか難しい。だけど、決断が苦手な自分自身へのひとつのスイッチをみつける作業として、今回のさよならが意味のあるものになればいいな。
山川冬樹さんも言っていたけど、
髪の毛には何かが宿ってしまうのだと思う。必要なことも必要じゃないことも、いろんなものが引っかかってぶらさがってしまって、髪の毛を伸ばせば伸ばすほど、そこには何かが宿ってどんどん重みを増していく。
だから、そこを断ち切るのはなかなか難しい。だけど、決断が苦手な自分自身へのひとつのスイッチをみつける作業として、今回のさよならが意味のあるものになればいいな。
2012-12-18
Trinite 架空映画音楽「prayer」Live+ヴィヴィアン佐藤
久々にblogを更新したと思えば、ライブのお知らせです。
明日、渋谷のサラヴァ東京でTriniteのライブがあります。
Triniteは、作曲家・ピアニストのshezooを中心に、 壷井彰久(vl)、小森慶子(cl)、岡部洋一(perc) の4人編成からなるユニットです。
↓HPから音源視聴できます
今回のライブでは、 アーティストで非建築家のヴィヴィアン佐藤さんも出演されます。
もしご興味がある方は、hannahnk831@gmail.comまでご連絡ください。
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Trinite 架空映画音楽「prayer」Live+ヴィヴィアン佐藤
2012年12月18日(火)
19:00 open / 20:00 start
【一般】Adv.¥4000(1drink付) Door.¥4500(1drink付)/【学割】Adv.¥ 2500(1drink付) Door.¥3000(1drink付)
※このメールを送らせていただいた方には、
場所 SARAVAH東京
〒150-0046 東京都渋谷区松濤1丁目29-1 渋谷クロスロードビルB1
出演
Trinite【shezoo(pf)、壷井彰久(vl)、
ヴィヴィアン佐藤(アーティスト・非建築家)
作曲家・ピアニストの shezoo(シズ)を中心に壷井彰久(vl)、小森慶子( cl)、岡部洋一(perc) という猛者が集ったアコースティック・クァルテット Trinite〔トリニテ〕による、 架空のヨーロッパ映画のサウンドを思わせる妖しい室内楽集として 8月にリリースされたアルバム『prayer』。 その楽曲を中心に、第2、第3の曲集「月の歴史」「神々の骨」 が絡む、表情を刻々とドラマティックに変化させていくライブ。
さらに、『prayer』 ジャケットにロールシャッハ作品を提供したアーティスト・ ヴィヴィアン佐藤が、自身の作品とTrinite、 ロールシャッハとprayerに隠された世界を語る。
さらに、『prayer』
2012-10-24
季節のあいだ
夏の間は、冬の感覚をまるっきり忘れる。
どこかに置いてきたみたいに。
寒気がして慌てて毛布にくるまる感覚とか、
乾燥がひどくて加湿器が急に欲しくなる感覚とか、
満月の夜澄んだ空気の中であまりにもきれいな月に見入ってしまう感覚とか、
想像してみるけど、どうしても、現実の、本当のこととして思い浮かべられなかったりする。
冬の間は、夏の感覚をまるっきり忘れる。
暑くて頭がぼうっとしてしまうこととか、
シャワーを浴びたあとに汗をかいてしまう辛さとか、
なぜかスポーツドリンクを飲みたくなる感じが思い浮かべられない。
春や秋は、心地よい空気の匂いと温度に安心して頼りきっているから、
この世に季節の変化っていうものがあることさえもどこかで忘れていて、このまま過ごしやすい時間が続くことを思い浮かべている。
こうして季節のあいだをいったりきたりするうちに、私の記憶も消えてはまた新しい季節を迎え、思い出し、また消え、そうしたことを繰り返している。
季節の感覚だけじゃなくて、いろんなことの記憶が同じようにそのサイクルをたどろうとしているんだとしたら。
季節はめぐっても、いつもその時間は一度限り、
だから、一度消えたまま思い出せないでいる、去ってしまった記憶もたくさんあるんだなってことを思い出す。
もうすぐ冬。
どこかに置いてきたみたいに。
寒気がして慌てて毛布にくるまる感覚とか、
乾燥がひどくて加湿器が急に欲しくなる感覚とか、
満月の夜澄んだ空気の中であまりにもきれいな月に見入ってしまう感覚とか、
想像してみるけど、どうしても、現実の、本当のこととして思い浮かべられなかったりする。
冬の間は、夏の感覚をまるっきり忘れる。
暑くて頭がぼうっとしてしまうこととか、
シャワーを浴びたあとに汗をかいてしまう辛さとか、
なぜかスポーツドリンクを飲みたくなる感じが思い浮かべられない。
春や秋は、心地よい空気の匂いと温度に安心して頼りきっているから、
この世に季節の変化っていうものがあることさえもどこかで忘れていて、このまま過ごしやすい時間が続くことを思い浮かべている。
こうして季節のあいだをいったりきたりするうちに、私の記憶も消えてはまた新しい季節を迎え、思い出し、また消え、そうしたことを繰り返している。
季節の感覚だけじゃなくて、いろんなことの記憶が同じようにそのサイクルをたどろうとしているんだとしたら。
季節はめぐっても、いつもその時間は一度限り、
だから、一度消えたまま思い出せないでいる、去ってしまった記憶もたくさんあるんだなってことを思い出す。
もうすぐ冬。
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